岩手県警と盛岡市の食品メーカーが連携して特殊詐欺被害の防止に向けた取り組みを行うことになり、6月23日に委嘱状の交付式が開かれました。
7月から、特殊詐欺への注意を呼びかけるパンを販売します。
23日は盛岡市の食品メーカー・白石食品工業の白石雄一社長に、県警から「特殊詐欺等被害防止サポーター」の委嘱状が手渡されました。
式では県警の藤林隆博生活安全部長が「パンを通して特殊詐欺について県民に知っていただき、被害を防止したい」と挨拶しました。
白石食品工業では7月から9月末まで、特殊詐欺の注意喚起のシールを貼ったパン2種類を東北6県のスーパーやコンビニなどで販売します。
県警によりますと、県内では2025年に入り特殊詐欺の被害が54件発生し、被害額は2億7000万円余りと増加傾向が続いています。
白石食品工業 白石雄一社長
「特殊詐欺の被害に遭いそうになった時に、(パンを)思い出していただけると、被害の抑止につながれば私たちとしても非常にうれしく思う」
白石食品工業では今後も県警と協力して特殊詐欺被害の防止に向けた取り組みを進めていきたいとしています。