イランのアラグチ外相は23日、ロシアの首都モスクワでプーチン大統領と会談しました。
イスラエルやアメリカによる軍事行動をめぐり、ロシアにさらなる支援と連携を要請したものとみられます。
会談の冒頭、プーチン大統領はイスラエルやアメリカによるイランへの攻撃について「いかなる根拠も正当性もない」と非難し、イラン支援の立場を改めて表明しました。
また、アメリカやイスラエル首脳と電話会談をおこない、「イラン国民の支援に努めている」と述べました。
これに対し、イランのアラグチ外相はロシアの支持に謝意を示し、「緊張は日々高まっている。イスラエルとアメリカの攻撃は国際法違反であり、我々の防衛行動は正当だ」と強調しました。
会談後、アラグチ外相はイランメディアの取材に対し「現在の事態について詳細に議論した。非常に有意義な会談だった」と述べました。
一方、ロイター通信は複数のイラン関係者の話として「イランはこれまでのロシアの支援に満足しておらず、プーチン大統領に対してイスラエルやアメリカへの批判をより強めるよう求めている」と伝えています。
ただ、イラン側がロシアに求めた具体的な支援内容は明らかになっていません。