NATO(北大西洋条約機構)のルッテ事務総長は、首脳会合が開かれるのを前に会見し、加盟国が合意を目指す防衛費の対GDP(国内総生産)比5%について「大幅な飛躍である」と、その意義を強調しました。
ルッテ事務総長:
GDPの5%を防衛に投資する。これは、野心的で歴史的な大幅な飛躍であり、私たちの未来を保障するための根本的な措置だ。
24日に開幕するNATO首脳会合では、加盟各国の防衛費対GDP比目標を5%とすることにスペインが反発しましたが、スペインを対象から除外することで合意する見通しとなりました。
防衛費の目標を巡っては、アメリカのトランプ大統領が現行の対GDP比2%から5%に引き上げるよう求めていました。
これを受けルッテ氏は、ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアの脅威を訴え、防衛費を3.5%、インフラ整備など関連費用を1.5%とすることを提案していました。