盛岡市動物公園ZOOMOでは、6月10日に19年ぶりにピューマの赤ちゃんが誕生しました。
3頭の赤ちゃんはすくすくと育っていて、8月中に来場者にお披露目される予定です。

井上智晶アナウンサー
「赤ちゃんが誕生してママになったメスのニーナは、こちらの寝室で子育て真っ最中だということですが、入口にはお祝いのメッセージが貼られています」

6月23日朝、オスの赤ちゃん2頭は、目をうっすらと開けて愛くるしい表情を見せていました。

ZOOMOでは2025年3月、オスの「タフ」とメスの「ニーナ」の交尾が初めて確認され、6月10日に5頭の赤ちゃんが生まれました。

飼育を担当している山本祐子さんは、「初めての交尾で繁殖に至ったというのは非常に幸運だったと思う。喜びと同時に赤ちゃんを無事に育てなきゃという責任感はすごく感じた」と話します。

5頭生まれるのは国内の動物園で初めてのケースでしたが、当初、赤ちゃんの体力がなかったため、山本さんは難しい決断を迫られたといいます。

ピューマの飼育担当 山本祐子さん
「最初から親と子どもを分けると育児放棄の原因になる可能性も高いので、まずは見守ろうということで見守っていたが、残念ながら3日目の朝に体の小さいオス2頭が急激に体力が低下して亡くなってしまった。残りの3頭はどうしても守ろうということでそこで思い切って子どもと親を分けて人工哺育に切り替えている」

残った3頭のうちオス2頭については、授乳の時間以外ニーナと離すことにし、メス1頭は山本さんが24時間体制で見守りながらミルクをあげて育ててきました。

3頭は自力で歩けるようになるなど次第に体力がついてきたため、23日からはオス2頭の育児をニーナに全て任せることになりました。

ピューマの飼育担当 山本祐子さん
「3頭そろって元気な姿をみなさんに紹介できるように、細かい部分に気を使いながら母親のニーナと一緒に子育てをしていきいたい」

3頭は8月中には来場者にお披露目される見込みです。

岩手めんこいテレビ
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