聴覚障害者の国際スポーツ大会「デフリンピック」が11月に東京を中心に開催されます。陸上・十種競技に出場する予定の秋田県由利本荘市出身の岡部祐介選手が先週、県内各地を巡り、大会での健闘を誓いました。
由利本荘市出身の岡部祐介選手は、5月にデフリンピックの選考を兼ねた陸上の全国大会の十種競技で優勝し、この種目の日本代表に内定しました。
岡部選手は20日、11月に東京などで開催されるデフリンピックへの出場を秋田県の鈴木知事に報告し、「秋田の皆さんからの応援を力に変えて、メダルを取れるよう頑張りたい」と意気込みを語りました。
報告を受けた鈴木知事は、手話を交えながら「けがなく全力を出して頑張ってほしい」と激励しました。
岡部選手はこのあと、中学2年生から7年間過ごした秋田市の県立聴覚支援学校を訪れ、壮行会に臨みました。
会でははじめに、後輩たちが応援のメッセージをしたためた国旗をプレゼントしました。
そして、手話などを基に考案された「サインエール」と呼ばれる応援で岡部選手の活躍を祈りました。
岡部祐介選手:
「後輩から温かく応援してもらい力になる。デフリンピックの十種競技で一つ一つベストを尽くして頑張りたい」
岡部選手は、8月に長野や静岡などで合宿を行い、東京デフリンピックに向けて調整することにしています。