「186人」この数字は、警察庁が発表した2024年に秋田県内で自殺した人の数で、特に20歳未満の自殺者数が大きく増加しています。秋田県庁で23日、自殺防止に向けた会議が開かれ、若い世代への対策を強化することを確認しました。
2024年に県内で自殺した人の数は186人で、前年より8人減りました。ただ、80歳以上の高齢者が40人と最も多いほか、20歳未満が9人と前年の2倍以上に増えていて、このうち小学生・中学生・高校生が4人となっています。
こうした状況を受けて県は23日、自殺予防の対策会議を開きました。
会議では、学校で無料通信アプリLINEや電話で悩みなどの相談に応じる窓口を紹介するほか、居場所づくりに関する情報発信を行うなど、若い世代の自殺防止に向けた対策をさらに強化することを確認しました。
鈴木知事は「この世代はいろんな情報技術の発達で新しい手段が可能な対象でもある。さまざまな手段を講じながら、誰も自殺に追い込まれることのない社会を目指していく」と述べました。
このほか、高齢者に焦点を当てた対策として、自殺の危険を示すサインに気づき適切な対応を図るゲートキーパーを養成することや交流サロンを設置することなどを確認しました。