大分県別府市で23日、自身がヤングケアラーだったという女性が講演し、地域で子どもを見守る大切さを訴えました。

家族の介護などを日常的に行っているヤングケアラーは勉強や部活など子どもとしての当たり前の生活が失われていることなどが課題となっています。

こうした中、23日、別府市で自身も9歳の頃から24年間、母親の介護を行った高岡里衣さんが講演しました。

◆高岡里衣さん
「知っておいてほしいのはヤングケアラーは子供時代だけのことではなくてその子供時代が続いていった先のその子自身の人生にも大きく影響してくるそのことを知ってほしい」

高岡さんは自分のやりたいことと介護の両立で悩んだ経験を踏まえ、ヤングケアラーには地域の人の継続的な声掛けや安心して話せる環境が大切だと語りました。

◆高岡里衣さん
「自分が味方であることを子供に感じてもらうような環境づくり・関係性づくりをしてほしい」

県が2024年発表した調査では、県内にはヤングケアラーが2000人以上いると推計されています。

テレビ大分
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