インターネットの大手通販サイトにそっくりなサイトを作って公開し、入力させたIDやパスワードを不正に入手し、保管した疑いで、大阪市に住む29歳の男らが逮捕されました。

こうした本物にそっくりで、情報を不正に入手するWEBサイトは「フィッシングサイト」と呼ばれ、男らは生成AIを利用して作成していたとみられます。

不正アクセス禁止法違反の疑いで逮捕されたのは、大阪市浪速区に住む自称・データサイエンティストの吉岡真也容疑者(29)と職業・住居不詳の藤山浩至容疑者(36)です。

吉岡容疑者らは大手通販サイトにそっくりな、IDやパスワードの入力欄のあるニセのWEBサイトを作成してインターネット上に公開し、そのサイトで入力させたIDやパスワードを不正に入手し、保管した疑いがもたれています。

こうした本物にそっくりで、情報を不正に入手するWEBサイトは「フィッシングサイト」と呼ばれます。

警察によると、ことし2月、他人のクレジットカード情報で、ホテルに宿泊予約をした疑いで藤山容疑者を逮捕した際の捜査で押収したパソコンなどを解析すると、約800件のクレジットカード情報や大量のID・パスワード、「フィッシングサイト」に関する不審なプログラムなどが発見されました。

これをきっかけに捜査したところ、今回の容疑や吉岡容疑者の関与が浮上したということで、被害額は2000万円程度だとみられます。

警察は2人の容疑に対する認否を明らかにしていませんが、2人は「フィッシングサイト」に関するプログラムを作るのに、生成AIを利用していたということで、それによって成功率の高いフィッシングのプログラムを効率的に作成していたとみて捜査しています。

関西テレビ
関西テレビ

滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山・徳島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。