コメ不足や農業の担い手不足などを描いたドキュメンタリー映画の上映会とトークセッションが熊本市で開かれました。
この上映会は農家や消費者などでつくる『くまもとのタネと食を守る会』が主催したもので県内の農家などが参加しました。
上映された映画は2012年に制作された『お米が食べられなくなる日』で、米の輸入自由化や担い手不足などで近い将来、日本はコメ不足を迎えると警鐘を鳴らす作品です。
第2部では作品を監修した農業ジャーナリストの大野 和興さんがオンラインで参加し会の代表、田尻 和子 さんとトークセッションが行われました。
大野さんはいわゆる『令和のコメ騒動』について「コメ不足や価格高騰は戦後80年の矛盾した農業政策の集積だ」と述べその要因を解説。
田尻代表は「コメ騒動が終われば消費者は農業への危機意識を忘れてしまう。
食糧の危機を日常的な問題として一人一人が真剣に考えてほしい」と訴えました。