イスラエルとイランの交戦は今後さらに激しさを増すのか。
両国に残る延べ1200人以上の日本人も退避の決断を迫られています。
イスラエルの現在。
最大都市テルアビブでは空襲警報が鳴り、市民は身を寄り添って地下シェルターに避難していました。
北部の町・タムラでは14日夜、弾道ミサイルの着弾を受け、FNNの取材班が向かったこの街には激しい爆撃の爪痕が残されていました。
直撃を逃れた家も窓ガラスもなくなっています。
この家の住人はシェルターに身を隠し、無事だったといいますが、「隣の人が犠牲になってしまいました。とてもつらいです」と話しました。
タムラの街では、女性4人が死亡。
現時点でイスラエル全体での死者は、少なくとも24人にのぼっています。
こうした中、在イスラエルの日本大使館は19日、退避を希望する日本人のため、隣国ヨルダンに向かうバスを用意しました。
バスに乗る人は「(今の気持ち)うれしいというか、妻が残るので心配しているのもあるんですよ。(Q.怖い思いを)ちょっとあります」と話しました。
国内外のメディアを通じて被害が詳細に伝えられるイスラエル側。
一方で、イランの状況はあまり伝わってきません。
死者数は、AP通信が人権団体の話として報じたところによると、639人。
イスラエルの25倍以上です。
イスラエル軍は18日、60機以上の戦闘機でイランの首都テヘランにある核関連施設やミサイル製造施設など20カ所以上を空爆したと発表しています。
イスラエル側の攻勢が伝えられる中、さらに大きな圧力となり得るのがアメリカ・トランプ大統領の存在です。
複数のアメリカメディアが、トランプ大統領がイランの核施設に対する攻撃を検討していると報道。
トランプ氏は、「最終決定はしていない」とする一方、イランに無条件降伏を迫る発言を繰り返しました。
トランプ大統領:
来週は非常に重要な週になる。猶予は一週間未満かも、それよりもっと短いかもしれない。
最終警告に対するイランの出方が注目されます。