ロシアのプーチン大統領は出身地のサンクトペテルブルクで演説し、「軍需産業は好調だ」と述べ軍の戦闘能力の強化を示唆しました。
プーチン氏は20日、「サンクトペテルブルク国際経済フォーラム」での演説で、2025年6月時点の年間インフレ率は約9.6%と明らかにしました。
ウクライナ侵攻にともなう欧米の制裁下でも経済成長の維持を主張し、特に「軍需産業は好調だ」と強調しました。
今後は、有効性が実証されたAIシステムなどの最新技術を搭載した装備で軍の戦闘能力を強化する方針を示しました。
さらに、ウクライナ侵攻をめぐりプーチン氏は「ロシア人とウクライナ人はひとつの民族であり、この意味でウクライナ全土は我々のものだ」と主張すると会場から驚きと拍手が起きました。
また国境沿いに緩衝地帯を作る必要があるとして、攻勢を強めるウクライナ北東部スムイについて「掌握するつもりはないが可能性はある」と述べ、攻撃を続ける姿勢を示しました。