福島県郡山市の石橋医院を取材すると、「尿管結石」の患者が5月から増え始め、ほぼ毎日のように患者が訪れているという。
石橋啓院長は「夏のほうが多い。やはり暑い時期は尿が濃縮されてしまう」という。
尿管結石は、腎臓でできた結石が尿の通り道に落ち、激しい痛みを伴う病気。その痛みについて石橋院長は「たいてい右か左の脇腹の激痛。最初はみなさんパニックになって救急車呼んで病院に行く形の方も多いです」と説明する。また、2人に1人は5年以内に再発するとも言われている。
汗をかきやすい夏場は、体の水分量が少なくなるため尿が濃く固まりやすい状態に。特に、高血圧やメタボリックシンドロームの症状を持つ人は、リスクが高まるという。
自然に排出できない場合は、手術が必要になるケースもあるという尿管結石。大切なのは水分補給と食生活の改善だ。
石橋院長は「水分をやや多めにとっていただくと、結石予防にはなると思う。あとはメタボにならないような、通常のバランスのとれた食生活が大事」と話した。
季節を先取りしたような猛暑が続く今シーズン。夏場を意識した体調管理が大切だ。