福岡県北九州市の放課後児童クラブで、運営団体の元事務局長が不正な経理処理を行い、2024年度までの5年間に1000万円を超える運営費を着服していたことがわかりました。

18日に市が会見して発表しました。

市によりますと、若松区の放課後児童クラブを運営する団体の元事務局長(60代)は二重帳簿を作って市に虚偽の決算書を提出する手口で、2024年度までの5年間にわたり、計1033万円の運営費を着服していたということです。

指導員への給与や賞与を賃金台帳より少ない額で支給したり、勤務実態のない人に給与を支給したように装ったりして、その差額を着服していました。

今年1月に市が定期監査に入ろうとしたところ、元事務局長から「空き巣が入り書類が盗まれ対応できない」と報告があり、5月になってクラブと市の聞き取り調査に対し、元事務局長は着服を認めたということです。

市は「元事務局長が経理関係の事務を単独で行い、チェック機能が十分に働いていなかった」としています。

元事務局長は分割での返還を申し出ていて、市は全容解明を進めるとともに、警察などと情報共有し、再発防止を指導することにしています。

北九州市では129カ所の放課後児童クラブの運営を地域団体などに委託しています。

テレビ西日本
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