実際の職場を体験して将来の職業について考えてもらおうと、鳥取市で中学生の職場体験が始まりました。
警察署では、生徒たちが犯罪の現場で証拠を収集する「鑑識」の仕事を体験しました。
警察官:
よろしくお願いします。
生徒:
よろしくお願いします。
智頭警察署を訪れたのは、鳥取市の千代南中学校の6人の2年生。
4日間の職場体験が始まりました。
初日の6月17日に体験したのは「鑑識活動」。
住宅に泥棒が入り、瓶や缶などを残して立ち去った現場で、犯人の手がかりを探します。
生徒たちは、現役の鑑識係に教えてもらいながら、実際の捜査さながらに指紋の採取に挑戦しました。
鑑識係:
(缶の表面には)指の跡が付いている可能性があるので(缶の飲み口)ここを持って、こういうふうに…」
刷毛を使って粉を付け指紋を浮き上がらせ、透明のステッカーに転写。
黒い用紙に貼り付け、採取完了です。
警察官:
センスがあるな~みんな!
生徒:
指紋が意外ととれてすごいなと思った。やっぱりプロはすごいと思った。
生徒:
今まで警察官の仕事の内容とかよくわからなかったけど、わかったのでちょっとなってみたいと思った。
生徒たちはこのあと、交通安全や特殊詐欺への注意を呼びかける広報活動にも参加、6月20日までの期間中、ひき逃げ事件の捜査などを体験するということです。
智頭警察署・那須雅樹管理官:
実際のドラマの世界、テレビの世界でしか見たことがない生徒も多いと思いますので、実際に警察官が現場でこういった活動をしているということを肌に感じてもらい、警察官の仕事に興味をもっていただけたと思う。
鳥取県では、5年前に205人だった警察官採用試験の受験者が、2024年は110人と半減しているということで、県警は、職場体験をきっかけに警察官を将来の進路の選択肢になればと期待しています。