2025年の梅雨は雨と暑さを繰り返す「メリハリ型」と言われるが、6月17日は気温が上がった。いわき市では猛暑日の一歩手前まで迫り、各地から悲鳴も聞こえてくるが、この暑さの中、「いよいよ」というシーズンも到来した。
■小名浜で6月の観測史上最高気温
犬の飼い主の女性は「はかはかしてますね、いつもより暑いと。(犬のために)誰もいなくてもエアコンかけといたり、お腹のあたりが暑いのでアイス嚢みたいなのをあててあげたり、それなりには工夫してます」と話す。
朝だけど日陰でぐったり…最高気温が30℃と7月下旬並みとなった郡山市でも日傘に水分補給と、この暑さに耐え抜こうとする人たちの姿が…開成山公園では、「朝からクーラー入れないとね。これは死んじゃうよ下手すると」と話す人も。
3日前に梅雨入りしたにも関わらず、17日の県内は福島市で34.1℃、二本松市で34.5℃など各地で真夏日となり、いわき市小名浜では34.5℃と6月の観測史上最も高くなった。
■暑さでジェラートが人気
これだけ暑いと恋しくなるのが…もはやこの冷たいケースに入りたい!農産物直売所の中にあるジェラートショップ。この店舗では例年、7月や8月から客足がぐっと伸びてくるが、6月に入ってからは、休日のお昼だけでも200人を超えるお客さんがやってくることもあるという。
お客さんは「(暑いと)食べたいって言いますね。喉も乾くしね、冷たいの美味しい?」「梅雨って言った途端に暑くなって梅雨はどこいったの?」「(食べると)体のなかから冷える感じはあります」と話していた。
■モモのシーズン到来!極早生種「はつおとめ」
さて!暑くなってくると楽しみなのが…早くも、福島にモモのシーズンが到来!とれたのモモ、甘くていい香り!「フルーツ王国ふくしま」の代表格モモ。極早生品種の「はつおとめ」だ。
20種類ほどのモモを栽培するこの農園でトップバッターを切る「はつおとめ」。
いちはやく福島のモモを味わってほしいと約40年前に開発された福島県のオリジナル品種で、小ぶりながらも香りが高く上品な甘さが特徴だ。
はつおとめ、果肉が柔らかくてとてもジューシー!今年は春先の天候に恵まれ、例年よりもひとまわりほど大きく成長した。
■モモのリレー続く
一方、6月17日の伊達市の最高気温は真夏並みの34.1度とあって、落とす葉を最小限にして、日差しを和らげるなど貴重な「トップバッター」を守る工夫を重ねてきた。
菅野農園の菅野崇明さんは「はつひめという6月下旬とか7月上旬から出てくるモモ、あと、あかつきにかけて、ずーっとリレーが続きますので、本当に素晴らしいモモたくさんあるんで、その個性とか特徴を楽しんでいただきたいというのが本音ですね」と話した。
いよいよやってきた「フルーツ王国」の夏!暑さを味方につけて、ますます輝くシーズンになることに期待だ。