死者と行方不明者あわせて1000人を超えた福岡大空襲から19日で80年です。
戦争当時の様子を伝える貴重な資料などを集めた企画展が、17日から福岡市博物館で開かれています。
展示されている、いびつな形をした金属のかたまり。
熱で溶けた古銭の束で、福岡大空襲のあとに壺の中から発見されました。
福岡市博物館で開かれている「戦争とわたしたちのくらし」では、戦中や戦後の貴重な資料が多数展示されています。
戦時中のアルバムに残されているのは「子供山笠」の写真。
法被を着た子供たちの背景に映る山笠の人形は、陸軍兵士をかたどっています。
また、子供たちが描いた絵画なども展示されています。
食卓を囲む様子の隣には感謝の言葉がつづられていて、前線の兵士に思いをはせる子供たちの日常が描かれています。
◆福岡市博物館 学芸課 野島義敬さん
「戦争や平和について、戦後80年の節目に改めて考えていただける機会にしてもらえたら」
この企画展は今年9月15日まで開かれ、途中、資料を入れ替えるなどして合わせて約150点を公開するということです。