2年前、京都市で82歳の男性を殺害した罪などに問われている元自衛官の男の裁判で、12日、被告人質問が行われ、男は「自衛隊の仕事が憂鬱だった。仕事をせずに済むにはどうすればいいかを考え、人を殺すことを思いついた」などど犯行の動機を話しました。
元自衛官の水島千翔被告(22)は2023年、京都市東山区のマンションで、住人の岡田好次郎さん(当時82)を包丁で刺して殺害した罪などに問われ、初公判で起訴内容を認めています。
■「お年寄りで足が悪いので、抵抗されにくそうだと思った」
12日の被告人質問で、岡田さんを狙った理由を問われた水島被告は、「お年寄りで足が悪いので、抵抗されにくそうだと思った」などと説明しました。
また、犯行に至った経緯について「自衛隊の仕事について憂鬱に感じていた。仕事をせずに済むにはどうすればいいかを考え、人を殺すことを思いついた」と語りました。
■「二度と人を殺しません。約束します」
さらに、水島被告は中学生のころから「人を殺すことに興味を持っていた」と明かし、犯行前には寮の最寄り駅周辺で”抵抗されにくそうな”子供や女性を探したり、犯行後には「いずれ逮捕されるので、急いで他の人も殺さないといけない」などと考え、街を徘徊していたことも明かしました。
一方で弁護側から「今後つらい事があったらどうするのか?」と問われると、水島被告は「周りの人に相談して乗り越えようと思っている。二度と人を殺しません。約束します」などと述べました。
裁判は今月17日に求刑が行われ、判決は23日に言い渡される予定です。