後を絶たない盗撮被害。卑劣な犯罪をなくそうと、特殊ミラーを使用した新たな対策が始まりました。被害者自身に背後を意識してもらうことで犯罪の抑止につなげます。
熊崎結萌アナウンサー:
JR静岡駅のエスカレーターには盗撮防止のため、背後の様子を確認できる鏡が設置されました
設置されたのは通常よりも広い範囲が映る特殊な鏡です。
エスカレーターの壁面に設置をすることで利用者が振り向かなくても後方の様子を確認することができ、盗撮犯に対しては犯行を思いとどまらせる効果が期待されています。
熊崎結萌アナウンサー:
では実際に乗ってみたいと思います。足元にも『盗撮ゼロへ』の文字がありました。そして鏡ですが後ろ広範囲によく見えます。カメラマンの表情や手の位置も確認できました。後ろの様子が確認できると少し安心につながります
盗撮防止の取り組みに街の人は…。
女性:
(鏡が設置されて)結構安心感ある。そういうことを(盗撮)される確率が減るのかなと思う
女性:
後ろは油断しがち。自分で気をつけて見ていることってあまりないので、ぱっと見たときに映っていたら分かりやすい
女性:
そういう対策をされているということを周りに広まると、やってはいけないなとかやったらバレてしまうなとか、意識付けになるからすごく良いと思いました
県警によると静岡県内では2024年、1年間に116件の盗撮被害が報告されていて、このうち26件はエスカレーターで起きているといいます。
県警生安部・若林貴彦 管理官:
盗撮犯に犯行をあきらめさせるには人の目が非常に重要。被害者にも背後を確認することで自ら気をつけていただく。鏡を見ることで、周りで盗撮しようとするものも犯行を自制する効果も期待している
県警は被害の多いJR静岡駅周辺など、4カ所にこの特殊ミラーを設置。
2025年度いっぱい検証を続け、一定の効果が確認されれば設置場所を増やしていくということです。