高止まりが続いていたガソリン価格。政府が5月22日から始めたガソリンへの新たな補助金によって静岡県内の価格は下落しています。

こちらは静岡県内のレギュラーガソリンの平均小売価格ですが、1リットル当たり4月7日に188.9円だった価格は下がり続け、6月9日には172.5円になりました。

その差は16円あまりで、2年ぶりの安値です。

政府の補助を受け5月22日の時点でレギュラー価格169円に値引きをしていたガソリンスタンドチェーン。

静岡市駿河区の店舗を6月12日に訪ねてみると…

伊藤渚紗 記者:
こちら電光掲示板にはレギュラー1リットルあたり164円と、さらに5円ほど安くなっています

169円だったレギュラーガソリンは164円に値下がり。

静岡市内の他のガソリンスタンドの12日時点の価格を見ると、165円前後の価格を表示しているところが目立ちました。

中には…

伊藤渚紗 記者:
あ、こちらさらに安いです。153円と表示されてます

値下げ合戦もあるのか…補助金の効果以上に値下がりが進んでいるように見えます。

ただ、12日で政府の補助額は上限の10円に達するため、これ以上の補助の拡大はなく来週は小幅な値動きで横ばいで推移する見込みです。

一方、ここ最近の価格は下落していますが、5年前の6月にはレギュラーガソリンの価格は“128円ほど”。

その後、上昇して高止まりが続き家計に重い負担がのしかかり続けています。

男性:
前よりは下がったと思うが、やっぱり高い。こういう仕事(運送業)しているので、ガソリンを結構使うじゃないですか。ちょっとしんどいよって思う

女性:
レギュラーガソリンは高いので車をディーゼルに変えました

男性:
昔は1リットル100円とかそういう時代があったので、それを知っている者としては150円とか160円はものすごく高くは感じる

さらなる価格の下落が進むのか?国政では注目の動きが…

6月11日にガソリン減税法案を立憲民主党や日本維新の会、国民民主党など野党7党が共同提出しました。

法案では7月1日にガソリンの暫定税率を廃止するとしています。

暫定税率とは1リットルあたりにかけられている25.1円の税金。

法案では税収が減る地方自治体には国が手当てするよう定めています。

立憲民主党・重徳和彦 政調会長:
暫定税率と言われながら50年以上、この25円という税金が乗っていたガソリン。遮る時はいつかといえば「今でしょ」

この問題を巡り11日に行われた党首討論でも議論が交わされました。

立憲民主党・野田佳彦 代表
リッター25円下がるということは40リッター給油すると1000円負担が下がるということ。これは効果が大きいのではないでしょうか?地方の人たちは一家に車1台ではなくて1人1台じゃないと暮らしていけないでしょう。ぜひこの際、賛同していただけないでしょうか?

石破茂 首相:
これ(暫定税率の)廃止では一致している。何が一致しないか(税金が減った分の)財源をどこから見つけてくるのかということ。問題は国・地方あわせて(減少する税金)1兆5000億円、この財源をどこに求めるべきか、ほとんどが地方のインフラ整備に充てられている、代わりの財源についてぜひ7党で共通してお示ししてもらいたい

法案は衆議院では野党が多数を占めていることから可決する可能性がありますが、与党は与党側が多数を占める参議院で廃案を目指す方針です。

野党側は与党が法案成立を阻止した場合、参院選の争点にするとけん制しています。

テレビ静岡
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