広島市が原爆資料館地下に整備する子供向け展示について話し合う初めての会議が開かれました。

原爆資料館の「平和学習展示検討会議」の初会合には、被爆者や大学教授など11人が出席しました。
はじめに広島平和文化センターの谷副理事長が、「若い世代に平和への思いを持ってもらうことが緊急の課題である」と挨拶しました。

展示整備の方向性について事務局は、見学者と同世代をテーマとすることや被爆前後から戦後と時系列に沿った展示で被爆した子どもの経験を追体験することで、自分事として捉えられるようにすることを提案しました。

その他、凄惨な場面の展示には子どもへの心理的影響に配慮するという案については、被爆者などから「凄惨さを伝えることこそ大事」との意見がありました。
検討会議は来年度末まで開催され、市は検討結果を踏まえ2028年度の見学開始をめざしています。

《スタジオ》
被爆者の生の声を聞くのが難しくなっています。未来を担う子どもたちにどのように伝えていくかが課題です。

【コメンテーター:エディオン女子陸上部アドバイザー・木村文子さん】
「私は語り部の方の話を聞いて育ちました。それがなかなか難しくなってくる現状にひとつひとつの課題を解決して行く上で、大人も子供にどうやって伝えるのかということに向き合っていくべきかなというふうに感じました」

テレビ新広島
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