広島城の天守の木造復元に向けた有識者の検討会議が開かれ、広島市が初めて天守の復元図を提示しました。
安土桃山時代に建てられた広島城の天守は原爆で倒壊した後、鉄筋コンクリートで1958年に再建されました。
天守は耐震基準を満たしていないことから、震度6強の地震に耐えられない可能性が指摘されています。
会議では木造で復元することを前提として、広島市が初めて提示した天守の復元図をもとに復元の在り方について話し合われ、委員からは復元の参考となる古い写真のより詳細な分析を求める意見が出ました。
さらに、現在の天守を解体する際の重機や資材の搬入ルートも議論され、委員からは搬入経路によっては文化財に影響を与える可能性が指摘されました。
次の検討会議は今年10月に開かれる予定です。