石破首相は与野党の党首と会談し、アメリカとの関税交渉の現状を説明しました。
国会記者会館から、フジテレビ政治部・門脇功樹記者が中継でお伝えします。
G7でのトランプ大統領との会談を前に協力を呼びかけた石破首相ですが、野党側の主張を聞くことで、不信任案提出の材料を与えない狙いがあるものとみられます。
党首会談で石破首相は、アメリカとの協議について、「自動車のために農産物を犠牲にすることはない」などと説明し、各党から要望を聞きました。
石破首相:
日米双方にとって利益となる合意を実現することが重要で、早期の合意を優先するあまり日本の国益を損なうことはない。
立憲・野田代表:
日米協議のバイ(二国間)会談中心でやりすぎているんじゃないか。もっとマルチの国際的な枠組みを使って、包囲網を作っていくような努力をするべきではないか。
また国民民主党の玉木代表は、自動車の非関税障壁の見直しを交渉材料とすることを提案し、石破首相は「検討する」と応じました。
――この関税交渉も影響するという内閣不信任案、そして衆議院解散についての最新情勢は?
石破首相は、野党から不信任案が提出されれば衆議院の解散に踏み切る意向で、内閣支持率が上昇に転じ、政権内では衆議院の解散総選挙を期待する声も一部に出ています。
ただ、野党側が不信任案の提出を見送る観測が強まっていて、自民党内にも「解散はそんなに簡単に踏み切れない」との声が出るなど、衆参ダブル選挙はないのではとの見方が広がってきています。