兵庫県の斎藤知事は12日、県議会閉会後に取材に応じました。

自身を告発した元県民局長の私的な情報が漏えいしたことを受け、自ら提案していた、給与を「現在の30パーセントカット」から「3カ月間50パーセントカット」とする条例案が、県議会の多くの会派からの反発で「継続審査」となり、給与カット処分が当面実施されないことについて、報道陣から「代替案はないのか」と聞かれ、「条例案が身の処し方」と述べ、別の処分は検討していないことを明かしました。

【斎藤知事】「県議会の方で継続審議ということになりました。これは議会側の方としてのご判断いうふうに思います。引き続きご審査いただきたいというふうに思います。

私としては今回の条例による給与減額措置というものが、自分としての県保有情報が適切に管理できてなかったということに関する、1つのけじめの、責任を受けて、身の処し方として考えていますので、これでご理解いただきたいというふうに思ってます」

(Q.代替案はないのか?)
【斎藤知事】「今回の条例案というものが私の身の処し方としての提案だということですね」

■給与カット条例案 なぜ「継続審査」に

情報漏えい問題を巡っては、県が設置した第三者委員会が「漏えいは知事らの指示で行われた可能性が高い」と指摘しました。

しかし斎藤知事は一貫して「指示していない」と否定しています。

「継続審査」となったのは、こうした知事の姿勢に対し、議会の多くの会派が「知事の指示があったのかなかったのか、事実関係がはっきりしていない」などと反発していたことが背景にあります。

関西テレビ
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