1枚の写真から街を再発見!今昔さんぽ 諸国漫遊記。
兵動さんが関西を飛び出して、東京で「今昔さんぽ」。コリアンタウンで有名な新大久保駅前からスタートです。
手にした写真は1970年(昭和45年)に東京で撮影されたもの。
東京なのに、右端に高層の建物が一つあるだけで、他に高いビルはありません。写真中央には、くぼんだ土地が見えます。
■新宿副都心は淀橋浄水場跡に誕生
新大久保から移動して、昔からの住人がいそうな西新宿の一角へ。
昭和25年創業の、みそやしょうゆを扱う「むつみや商店」で店主の佐藤英機さん(82)に写真のことを聞くと、くぼみは「淀橋浄水場」があった所だと言います。
明治31年から新宿にあった淀橋浄水場は、土地開発の必要性などから浄水場機能を東村山市に移転し、昭和40年に廃止されました。その跡地に新宿副都心は誕生しました。
新宿区が誕生する以前、このあたりに淀橋区があり、淀橋浄水場やヨドバシカメラの名称はそこから来ているそうです。
写真右端の高い建物は、昭和46年に開業した京王プラザホテルで、新宿副都心で最初に完成した高層ビルでした。写真の撮影場所もかなり高い建物なので、「文化服装学院」ではないかと、佐藤さんが教えてくれました。
■多くの有名デザイナーを生んだ『文化服装学院』コシノジュンコと高田賢三は同級生
「文化服装学院」で事情を説明すると、広報課の二木武史さんが快く話を聞かせてくれました。
「文化服装学院」は、創立102年の歴史がある、日本で初めて認可されたファッション学校で、コシノジュンコさん・ヒロコさん姉妹や高田賢三さんなど世界的なデザイナーを輩出した学校です。現在この学校では約6000人の学生がファッションを学んでいます。
写真について聞くと、昭和30年に建てられた円型校舎から撮影されたものだろうということ。多くのデザイナーを生んだ円型校舎はもうありませんが、1998年に建てられた現在の校舎にタイルで円型校舎の姿が描かれ、その名残りをとどめています。
■55年で景色一変 目の前には高層ビルがずらり
いま目の前には高層ビルが並び、写真の景色とは全く違っていますが、京王プラザホテルだけは写真の感じが残っていました。
【兵動大樹さん】「55年前はそんな高層ビルがなかった。そこに副都心ができた。そして昔からあったファッションの最先端で、これからもすごい才能が掘り起こされていくことでしょう」
▼兵動さんの今と昔を探る旅の全ては、動画でじっくりお楽しみください。
https://youtu.be/Fe8lx2i8u04
(関西テレビ「newsランナー」今昔さんぽ諸国漫遊記 2025年6月4日水曜日放送)