福岡県内の定点医療機関から報告された1週間あたりの伝染性紅斑(リンゴ病)の感染者が2006年以降で過去最多となりました。

県内では6月8日までの1週間に231人の感染者が報告され、前の週の1.48倍となっています。

定点の医療機関あたりでは3.30人となり、県によりますと2006年以降で最も多いということです。

県内では流行が続いていて、警報レベルとなっています。

伝染性紅斑はリンゴ病とも呼ばれ、子供を中心に流行します。

微熱や風邪のような症状の後、両ほほにチョウの羽のような形の赤い発疹が現れ、続いて体や手足に網目状やレース状の発疹が出ます。

感染者から排出されるウイルスの量は発疹が現れる前が一番多く、感染した人のせきのしぶきを吸い込むことによる「飛沫感染」や感染者と接触することによる「接触感染」で広がります。

過去に感染したことがない妊婦が感染すると胎児にも感染し、流産するおそれもあるということです。

予防するワクチンや薬はなく、県は適切なマスク着用やこまめな手洗いを呼びかけています。

テレビ西日本
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