6月15日は「父の日」です。
物価高や生活スタイルに合わせ、贈り物の選び方にも変化が出てきているようです。
今年のトレンドを取材しました。
街の人に、今年は何を贈るのか聞いてみると…。
◆40代
「毎年ビールですね」
◆20代
「洋服が欲しいみたいなことをこの前言っていたので、今度帰るときに買って行ってあげようかな」
◆20代
「ちょうど買った靴下です。『いつもありがとう』って(渡す)」
一方、お父さんたちは何を贈られるとうれしいのでしょうか?
◆70代
「毎年子どもたちからいただきますけど、何でもいいですね。その気持ちがありがたい」
◆50代
「どんなのが欲しい…まあハンカチくらいもらえたら十分」
◆50代
「今年はあんまり贅沢せんように…」
と、ちょっと控えめな様子。
今年はどんな商品が人気なのか?
父の日商戦まっただ中の福岡市・天神にある大丸 福岡天神店では、物価高などの影響もあり、選ばれる贈り物にも変化が出ているといいます。
◆大丸福岡天神店 立石幸菜さん
「手に取りやすい価格帯、3000円前後のものが主流になりますので、店頭でもそういった商品を中心に取りそろえております」
そうした中、売れ筋になのが定番のブランド小物のほか、暑さの中で役立つアイテムです。
◆大丸福岡天神店 立石幸菜さん
「今年注目なのが『ひんやりグッズ』です」
これから本格的にやってくる暑い時期にぴったりの「ひんやりグッズ」。
洋服の上からかける冷感スプレーや汗ふきシートなどが人気ですが、なかでも今年売上げを伸ばしているのが、冷たさに加え香りにもこだわったリフレッシュに最適な商品です。
◆大丸福岡天神店 立石幸菜さん
「パソコンをしていると、こめかみであったり肩がこるなというお父様もいらっしゃると思うので、お肌につけていただくとヒンヤリするという商品です」
ハーブの香りが広がるマッサージジェル。
これを疲れがたまっている部分に塗ると…。
◆リポーター
「塗っただけですごくヒンヤリします!スーって凝っているところがほぐれていく感じ。長いデスクワークをしたあとには特にオススメです。これはリフレッシュできますね」
このほか、アロマの香りで癒やされる寝具用のスプレーやカルシウムやタンパク質が豊富なスナックなど、ストレス社会と戦うお父さんたちをいたわってくれる商品が人気だということです。
一方、今年春にオープンしたばかりの「ワンビル」では、意外な商品が父の日のプレゼントとして注目を浴びています。
全国から厳選された商品を揃え、東京や大阪などにも店舗を展開するライフスタイルショップ「AKOMEYA TOKYO(アコメヤ トウキョウ)」。
全国的に今年は父の日に米を贈る人が増えているといいます。
◆買い物客
「いま(お米が)高いので、もらったらうれしいと思うし、プレゼントとしてはいいなと思います」
父の日にあわせた米のプレゼントは、販売数が前年と比べて3倍近くに伸びているといいます。
◆AKOMEYA TOKYO 川原田友里 店長
「昨今のお米騒動の影響で、お米の需要やお米についての注目度があがっているので、ギフトにしたい方が多いのかなと思われます」
さらに、こちらの店舗では父の日プレゼントの定番「日本酒」も販売しています。
原料に米を使う日本酒ですが、この店では米高騰の影響はあるのでしょうか?
◆AKOMEYA TOKYO 川原田友里 店長
「現段階では直接的な影響はありません。食べるお米とお酒に使われるお米が別ですので、今のところは値上げの予定はありませんので、安心してご購入に来ていただけるとうれしい」
物価高の中で迎える父の日。
予算は人それぞれですが、みなさんは今年どんなもので感謝の気持ちを伝えますか?
実の父よりも義理の父に「ちょっといいもの」
全国の600人以上を対象に行われた「父の日ギフトにかけられる予算」ですが、まず、実の父親に対するギフトは「2000円から3000円未満」が最も多い結果となっています。
一方で「義理のお父さんへの予算」については4000円から5000円未満が最も多く、実の父親よりも「ちょっといいもの」を贈る傾向があるようです。
この背景ですが、義理の父親には「気を遣わせず、でも失礼のない贈り物を」という心理が働いて、礼儀や体裁を意識する傾向があるのではないか、という事でした。
父の日ギフト選びの予算の参考にしてみてはいかがでしょうか。