近年、不漁が続くイカナゴの漁獲量を増やそうと、兵庫県の漁業者が稚魚を放流しました。
神戸市垂水区の漁港では瀬戸内海の春の味覚「イカナゴ」の稚魚およそ2000匹が放流されました。
餌となるプランクトンの減少などで、兵庫県のイカナゴの漁獲量はここ10年で6分の1以下に激減していて、大阪湾では資源を残すため2年連続で自主禁漁となりました。
そこで、兵庫県の漁業者はイカナゴの産卵数を増加させようと、稚魚に餌を与えて太らせる取り組みを行っています。
【神戸市漁業協同組合・山田幸治さん】「餌をあげればイカナゴが肥える、肥えたイカナゴなら卵をたくさん産んでくれるという期待を込めて」
漁業者は効果を測りながら段階的に放流数を増やしていきたいとしています。