水辺のある空間で働き、遊び、住む。
東京・日本橋の大規模な再開発の詳細が明らかになりました。
公開された資料に描かれているのは、川を起点とした人と自然が共存する街。これは未来の東京・日本橋の姿です。
三井不動産や首都高速道路などが進める日本橋の大規模な再開発について、11日、その詳細が明らかになりました。
テーマは“水都”としての「東京の新しい顔」です。
三井不動産 日本橋街づくり推進部・七尾克久部長:
水辺の空間を楽しみながら、気持ちよく「働き」「遊び」「住む」というような再開発を進めている。
「日本橋リバーウォーク」と銘打ち、5つのエリアで進む再開発。
主軸となるのが、2035年度を目標に首都高の日本橋区間を地下化する計画です。
1964年の東京オリンピックの前年に開通し、都心部の渋滞解消の一翼を担ってきた首都高の日本橋区間。一方で、日本橋の景観を損なうとの声も上がっていました。さらに、1日約10万台の自動車が走行し、道路の老朽化が進んでいます。
ただ地下化工事は、都心ならではの難しさもあるといいます。
地上の首都高が撤去されることで、日本橋に再び「青空」と「水辺」が帰ってくる今回の計画。川沿いに高層ビルを建設しないようにすることで、より開けた空間を演出するほか、緑があふれる憩いの場の設置、船による水上交通も活性化させていきたい考えです。
三井不動産 日本橋街づくり推進部・七尾克久部長:
東京駅の東側だけではなく、丸の内・銀座・東京駅周辺の街の活性化につながるので、今一度、日本の存在感を世界に対して示すようなジャパンプライドに貢献できるプロジェクトになっていくと思う。