ことし4月、万博会場に来場者を運ぶ自動運転バスが待機場で壁に接触した事故について、大阪メトロは「通信速度の設定ミス」が原因だったと発表しました。
万博会場と舞洲のパークアンドライド駐車場を結ぶ自動運転バスは、ことし4月、回送運転中に運転士が手動運転で待機場に停車させて運転席を離れたところ、急に動き出し、高さおよそ50センチの壁に衝突しました。
乗客は乗っておらず、けが人はいませんでしたが、大阪メトロは、このバスを含む5台の自動運転バスの運転を取りやめています。
■誤った通信速度の設定で大量のエラーデータ発生 同型の自動運転バスにも設定ミス
大阪メトロによると、バスに自動運転システムを導入した会社が誤った通信速度を設定していたため大量のエラーデータが発生。
これにより車内のネットワーク通信が阻害され、パーキングブレーキをかけるという情報も伝わらず、作動しなかったということです。
同型の自動運転バス5台についても同じ設定ミスがあったということです。
大阪メトロによると、現在はすべてのバスが正しい通信速度に設定されていて、ネットワーク障害などが起きないことを確認したということです。
あす12日から公道でテスト走行を実施し、問題がなければ国交省などに報告したうえで、運転を再開するとしています。