みなさんは美術館に来たものの、作品をどう鑑賞したらいいのか迷うことはありませんか?
そんな鑑賞の道案内をしてくれるのがこちらの猫です。
美術館を身近に感じてもらおうと、かわいらしいキャラクターが作品鑑賞のヒントを教えてくれる展覧会が鹿児島市立美術館で開かれています。
鹿児島市立美術館で10日から始まった小企画展「美術館を味わう注文の多い展覧会」では、館内に所蔵されている31作品が展示されています。
訪れた人に注文をするのは、にっこりとした「やまねこ」です。
やまねこといえば宮沢賢治の名作「注文の多い料理店」で有名ですが、今回の注文の多い展覧会では、それぞれの作品の横にやまねこからの注文書が添えられています。
例えば、魚が描かれた作品には「新鮮なお魚は何匹いるかよく見てみるニャン」という注文書が。
1、2、3、と数えてみると…
正解は12匹!
正解率は意外と低いそうです。
中西沙綾記者
「こちらの大きな作品。注文書を見てみますと、『望遠鏡を使って赤い鳥を探してみるニャン』となっています。ということでこの望遠鏡を使って赤い鳥を探してみます。子どもたちも楽しめそうなユニークな注文ですね」
注文書に応えながら会場をめぐると、楽しく鑑賞できたり、新たな視点で作品をみることができます。
鹿児島市立美術館学芸員・前野耕一学芸員
「いろんな方に楽しんでもらいたいという思いがあるので、ちょっとでも敷居が低くなるというか、絵の見方がわからない方も作品の味わい方のヒントになればと企画」
やまねこと一緒に作品鑑賞の冒険気分を味わえます。
この展覧会は鹿児島市立美術館で7月13日まで開かれています。