被爆80年の今年、平和の歌声が再び響きます。
被爆者などで作る合唱団「ひまわり」が8月9日の平和祈念式典に3年ぶりに出演することになり、練習に励んでいます。
長崎市のコミュニティセンターで合唱の練習をするのは合唱団「ひまわり」です。
~♪「もう二度と」~
「ひまわり」は2004年に結成し、2010年からは11回に渡り、8月9日の平和祈念式典で平和を祈る歌声を響かせてきました。
高齢化などを理由に2022年の出演を最後に一旦は解散しますが、被爆者以外の団員を迎え再結成し活動を続けてきました。
”区切り”とした式典の出演から3年。
ひまわりから長崎市に働きかけ、5月末、出演が決まりました。
合唱団「ひまわり」主宰 寺井一通さん
「(出演を決めた理由で)一番大きいのはノーベル平和賞受賞だった」「全世界がこれまでよりも集中して見てくれる、被爆者の歌声を響かせることに大きな意味がある」
最高齢の被爆者 池松ヤスコさん(86)
「(式典には)各国から来賓が多く来るので、被爆者としての気持ちを真剣に伝えたい」
活動から遠のいていた被爆者も再び歌い始めました。
15年ぶりにひまわりに加わった森田文子さん(83)
「当時4歳で防空壕の一番奥で助かった、自分の前で亡くなった人のことを思って歌っている」「最後だからねと思って」
ひまわりでは式典で合唱する被爆者など、団員を募集しています。
被爆80年の8月9日、被爆者たちの平和を願う歌声が3年ぶりに響きます。