大阪市の横山英幸市長は10日の取材で、大阪・関西万博の「ウォータープラザ」で、基準を上回る「レジオネラ属菌」が検出され、いまも改善されていないことについて、「対応は進めているが、依然、数値は高い」と述べ、中止になっている「水上ショー」については、「1日も早い再開を願うばかり」と話しました。
【大阪市 横山市長】「この間、協会の方では、清掃や水の入れ替えという(対策)のを取っていただいて、次亜塩素酸ですかね、薬剤も投与して対応を進めていただいていると認識していますが依然数値が高いということです。
引き続き可能な限り、いろんな選択肢を検討して、水の循環をよりスムーズにしたりですね、いろんな対応の中でレジオネラ属菌が少なくなる対応というのを可能な限り早く進めて欲しいと思います」
(Q.大阪市として対応は?)
【大阪市 横山市長】「当然保健所の方に相談をいただいてますので、都度ご相談いただいて助言という形で行っていると認識しています。
そういった対応を元に、これまでも、発覚以降も『静けさの森』だったり『ウォータープラザ』の対応は取っていただいてるとは思ってるんですが、今なお数値が高いというところは、何とかちょっとクリアしてですね、やっぱりウォーター(水上)ショー、多くの人が楽しみにしてますし、夏休みに向けて予定してる方も大変多いと思うので、本当に1日も早い再開を願うばかりです」
■万博「ウォータープラザ」「レジオネラ属菌」検出で水上ショーが中止に
大阪・関西万博の会場内にある、「ウォータープラザ」では、先週、最大で基準値の25倍にあたる「レジオネラ属菌」が検出されました。
「レジオネラ属菌」は水辺などに生息する細菌で、感染すると肺炎などを発症する可能性があり、今月4日から水上ショーは中止となっています。
博覧会協会は、配管掃除や消毒のための薬剤の投入など対策をしてきましたが、再検査の結果、最大で基準値の53倍の数値が検出されたことが10日、わかっていました。