大分市のごみ収集業務を巡る官製談合事件の裁判で、検察は被告の市の元環境部長に対し、罰金100万円を求刑しました。
前大分市長の佐藤知事も裁判を傍聴し、「目が行き届いていなかったことについては、申し訳なかったと思う」などと話しました。

官製談合防止法違反などの罪に問われているのは大分市の元環境部長池永浩二被告62歳です。
起訴状などによりますと、池永被告はほかの市の職員と共謀し、2022年7月に行われた大分市のごみ収集業務の入札の際、受注業者側に予定価格を事前に教え、落札させたとされています。

大分地裁で開かれた10日の裁判で、検察側は「入札制度の公正や社会の信頼が害され、公金を預かる者としての自覚にも欠けていた」などと指摘。また「犯行において重要な役割を果たしている」として、罰金80万円の略式命令を受けた部下の職員2人よりも重い罰金100万円を池永被告に求刑しました。

10日の裁判には5月の初公判に続いて、前の大分市長の佐藤知事が傍聴に訪れていました。

◆佐藤知事
「一言相談をしてもらったら、私が責任をもって止めていたのにという思いは、きょうも聞いていてもあった。そういう意味で逆に目が行き届いていなかったことについては市民の皆さんにも池永さんにも申し訳なかったと思う」

裁判は10日で結審し、判決は7月22日に言い渡されます。

テレビ大分
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