9日夕方、愛媛県八幡浜市のJR予讃線で、特急列車が線路内に入ってきた高齢女性をはねました。
女性はその後、搬送先の病院で死亡が確認されました。
警察などによりますと9日午後6時半頃、八幡浜市五反田のJR予讃線で宇和島行きの下り特急列車「宇和海23号」が、線路内に入ってきた近くに住む79歳の女性をはねました。
女性は市内の病院に搬送されましたが、約50分後に死亡しました。
現場は遮断機などはありませんが、近くの住民などが線路を横断するいわゆる『勝手踏切』です。
当時、現場付近は雨が降っていて、列車の運転士は「傘をさして線路に向かって歩いてくる人を発見」し「非常停止ボタンを押したが間に合わなかった」などと話しているということです。
警察は、事故と自殺の両面で原因を調べています。
当時、列車には乗員・乗客合わせて約50人が乗っていましたが、けがはありませんでした。
この影響でJR予讃線は、八幡浜駅~宇和島駅間で約1時間に渡って運転を見合わせ、運休や列車の遅れなどで約310人に影響が出ました。