メス1匹だけでも繁殖する特定外来生物のザリガニ「ミステリークレイフィッシュ」が、愛媛県で初めて松山市で確認されたと6日発表されました。特定外来生物に指定されたあと捕獲されたのは、北海道、沖縄県に次いで3道県目としています。(画像:愛媛県生物多様性センター提供)
愛媛県によりますと、捕獲された場所は松山市森松町の重信川の近くにある「松原泉」。県民から「ミステリークレイフィッシュ」と疑われる2匹を捕獲したとの情報を受け、県生物多様性センターが調べて2日に断定しました。翌日にはセンターの職員がこの場所で1匹を捕獲しました。3匹の体長は42~72ミリでした。
「ミステリークレイフィッシュ」はアメリカザリガニの仲間、でオスは存在せずメスだけで繁殖。原産地は不明です。ザリガニペストや白斑病などの病気を運ぶほか、在来種の多様な水生生物や食べたり、水草を切断することから特定外来生物として2020年11月に指定しています。飼育や運搬、販売、譲渡、野外への放出は禁止されています。
特定外来生物に指定されてから捕獲されたのは、北海道、沖縄県に次いで愛媛県が3道県目です。ただ松山市の今回の場所では指定前の2016年に1匹が捕獲されています。
飼育されたものが棄てられた可能性があるとしています。
愛媛県は県民らからの情報提供が早期の発見や繁殖の予防・駆除につながるとして、疑わしいケースは目撃場所や写真、動画などを県や生物多様性センター、発見した場所の市や町への連絡を呼びかけています。
外見的な特徴はマーブル模様や背中から尾に向かって黒い線があるほか、体の色は青や緑が混ざった灰色で、褐色や緑褐色、青の個体もいるということです。詳しい見分け方は環境省のHPをご覧下さい。
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