ここ最近、静岡県内でも多くみられるようになった外国人観光客。実はいま、県内の茶畑を訪れる外国人が増えていて、自治体も期待を寄せています。
5月下旬、静岡市葵区内牧の茶畑を訪れていたのはチェコ共和国から訪れた4人の観光客。スマートフォンで茶葉をアップで撮影したり…茶葉を育てるハウスのなかを興味深そうに眺めたり…静岡市が行う「お茶ツーリズム」の参加者です。
チェコからの観光客:
これは(さっき見たものと)同じ品種ですか?
ガイド・鈴木文江さん:
同じ品種です。同じ「やぶきた」です
外国人観光客:
ちがう栽培方法ってこと?
ガイド・鈴木文江さん:
そうです
チェコからの観光客:
暖めて扉を閉じてね
お茶の育て方にも興味津々の様子です。
いま、ひそかに外国人観光客に人気となっている茶畑の見学ツアー。この日、この農園には3組が訪れていました。
そして茶畑の見学のほかにも、4種類の茶葉の飲み比べや茶葉の試食も。スタッフがお湯の温度による味わいの違いなどを伝えていきます。
チェコからの観光客:
こっちの方が苦い
淹れ方で味が変わる日本のお茶の味わい方や茶畑の光景、栽培方法などに驚いた様子です。
チェコからの観光客:
栽培方法や茶葉による違いが分かったのがとてもおもしろかった。それにこんな場所に来たことなかった
チェコからの観光客:
試飲の4番目に飲んだ「つゆひかり」がとてもよかった。お土産にも買ったよ
“お茶”をめざして静岡を訪れる外国人観光客。静岡市も観光資源としてのポテンシャルを感じ、力を入れ始めました。
市と旅行会社が連携してガイドを育成し、農家に派遣。現在8人のガイドが稼働しています。
ガイド・鈴木文江さん:
自分自身も勉強不足な面も結構あるので学びつつ、自分の好きなお茶のことなので、飲んでくださって喜んでくださるというのはやりがいを感じます
言葉の壁や日々の作業で農家自らがツアーを運営することは難しいため、ガイドを派遣することで受け入れができるようになりました。
市も受け皿の拡大をめざします。
静岡市観光政策課・武馬千恵 主査:
世界中の方から静岡のお茶おいしかったって言っていただけるように、ぜひ機会を増やすことができればと思います
お茶の魅力で外国人観光客を呼び込んで地域を活性化できるのか?取り組みは始まったばかりです。