東根市で、国の地理的表示保護制度GIに登録されている「東根さくらんぼ」が給食で提供された。児童たちは旬の味覚を味わいながら、地域の生産者への感謝も感じていた。
丁寧に皿に盛られているのは「佐藤錦」。それも国の地理的表示「GI」に登録されている「東根さくらんぼ」だ。
このとっておきの給食は、9日、東根市の14の小中学校で提供された。
(リポート)
「真っ赤に実ったサクランボを前に、子どもたちはうれしそうな表情を浮かべています」
このうち大富小学校では、市やJAの担当者から東根市が発祥の「佐藤錦」の歴史や「GI制度」について説明があり、児童は熱心に聞き入っていた。
「いただきます」
給食が始まると早速、真っ赤に色づいた「東根さくらんぼ」をほおばり、みずみずしい旬の味覚を楽しんだ。
(児童)
「甘くておいしい」
「噛むと果汁が出てきて、甘くてとてもおいしかった」
あまりのおいしさにおかわりする場面も。
「さくらんぼほしい人、何個? 一人1個ずつ」
児童たちは、地域が誇る「東根さくらんぼ」を味わいながら「生産者への感謝」も感じていた。
(児童)
「農家さんが育ててくれたサクランボのおいしさを実感しながら食べた」
「とてもこのサクランボおいしいので、ほかの県の人にも食べてほしい」
東根市では露地物の佐藤錦の収穫が8日から始まっていて、今週末から来週にかけて最盛期を迎える。