2023年12月、倉敷市玉島の住宅で夫婦が殺傷された事件で、殺人などの罪に問われている実行役の男の裁判員裁判が6月9日、岡山地裁で始まり、男は起訴内容を認めました。
殺人などの罪に問われているのは岡山市北区東花尻の無職、村上航希被告(27)です。
起訴状などによりますと村上被告は夫婦の長男の問田直孝被告(30)と共謀して倉敷市玉島の問田正さん(当時57)夫婦を殺害しようと計画し、2023年12月、村上被告が住宅に侵入し、包丁で2人の胸を刺し問田さんを死亡させ、妻に重傷を負わせたとされています。
岡山地裁で開かれた9日の初公判で村上被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。
裁判の争点は量刑となっていて、検察は冒頭陳述で、村上被告が高級腕時計の転売事業で腕時計の購入資金を得るため借金をしていたことや、犯行の数日前に問田被告から現金600万円の報酬を受け取る約束をし、このうち150万円を受け取っていたなどと指摘しました。
一方、弁護側は犯行を持ちかけたのは問田被告で村上被告は計画に利用されたと主張しました。裁判は6月11日に結審する予定です。