クマの出没が相次ぐ中、長野県須坂市の動物園で8日、行動の特徴や注意点を知ってもらおうというイベントが開かれました。

須坂市動物園の飼育員:
「クマは車くらいのスピードで走ります。40キロから50キロ。人間が走って逃げても駄目です」

8日に開かれた「須坂市に棲むクマのおはなし」は、クマについての知識を学んで人身被害を少しでも減らそうと、須坂市動物園と市の農林課が去年の秋に続いて開きました。

クマ舎の前で、飼育員や市の担当者が「夏の日中は暑くて動きたくないのはクマも同じ。これから特に早朝や夕方の行動が増えます」「クマを誘因してしまう生ゴミなどは畑に捨てないようにしましょう」などと注意を呼びかけました。

須坂市農林課の職員:
「出会う前に自分の存在を知ってもらう、もし出会ってしまっても、大きな声を出してクマを驚かせない、追いかけて来る習性があるので走って逃げない、の3点が大事です」

講座を聞いた市民:
「クマのいる地域に出かけることもあるが、熊鈴などで自分の存在をアピールするしかないと思う」

長野県は人身被害などのあった北信・須坂市を含む長野・木曽の3つの地域に「ツキノワグマ出没注意報」を出しています。

長野放送
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