去年11月に福岡県宗像市沖で海上自衛隊の掃海艇が炎上し沈没した事故で、海に沈んだままだった船が、7日にようやく引き揚げられました。
◆久井記者
「船が逆さまの状態で引き揚げられました。激しく燃えていた中央部分は無くなってしまっています」
引き揚げられたのは、去年11月、福岡県宗像市の大島沖で船体が炎上し、翌日朝に沈没した、海上自衛隊の掃海艇「うくしま」です。
クレーンによって徐々に引き揚げ、海面近くで下に「浮きドック」を入れて浮かび上がらせることで、水深およそ50メートルの海底に沈んでいた船が、事故から7カ月ぶりに海面へ、その姿を現しました。
この事故では、エンジンルームに取り残されたとみられる隊員1人が死亡しています。
海上自衛隊によりますと、引き揚げた船は、山口県の下関港にいったん運んだ後、台船に載せかえて長崎県の佐世保港へ運び込み、出火原因を詳しく調べるということです。