真夏日となったきょうの県内、夏本番の猛烈な暑さへの備え、熱中症対策も大切です。
ポイントは体を暑さに慣れさせる『暑熱順化』。
今の時季からやっておいた方がよさそうです。

熊本県内で去年、熱中症で救急搬送された人は初めて2000人を超え、2040人に上り、過去最多を記録しました。

熊本市消防局によりますと、熱中症を防ぐために重要なのは『汗をかくことに慣れること』だといいます。

【熊本市消防局救急課 丸山修課長】
「今から梅雨に入っていく中で、気温だけじゃなくて湿度が高いと人間は汗をかきづらくなる。そうすると熱がこもって熱中症になる」

消防隊員がこの日行っていたのは、『暑熱順化』という暑さに慣れるトレーニングです。
現場に出動する際の装備品を全て身に着けて訓練を行います。

熊本市消防局は通常の訓練に加え、毎年4月から『暑熱順化』の訓練を行っています。

これによりスムーズに汗をかくことができ、適切に体温を調節できるようになる
といいます。

【熊本市中央消防署 宮崎慎也さん】
「暑いんですけど(体力的は)まだまだ大丈夫。早めに訓練を実施しているので、これをするかしないかで違う」

一般的に体が暑さに慣れるには数日から数週間程度かかるといい、早めの対策が大切です。
とはいえ、いきなり暑い時間帯に外に出て活動するのは危険だといいます。

【熊本市消防局救急課 丸山修課長】
「体が慣れていなので午前中に外出して昼間の暑い時間は避ける、そうして暑さに
徐々に慣れるのがいい。朝のわりと涼しい時間帯から外出するのを始めるといいのかな」

また、外出中に熱中症のような症状を訴える人に遭遇した場合の対処法について教えてもらいました。

「大丈夫ですか?」
「ちょっと暑かです」

まずは声をかけて意識があるかどうかを確認します。

「頭痛」や「こむら返り」といった症状がみられたら熱中症のサイン。
注意が必要です。

日陰や屋内などの涼しい場所に移動させ、水分を補給させましょう。

【熊本市消防局 救急課 寺田幹史さん】
「最も効果的なのは経口補水液です。もしなければスポーツドリンク、水分と塩分を同時に摂取することが大事です」

熊本市消防局は「呼びかけへの反応が鈍いなど判断に迷った場合は、ためらわずに119番通報してほしい」と呼びかけています。

テレビ熊本
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