島根県は6日、国の補助金の申請手続きにミスがあり、1800万円近くが交付されなかったと発表しました。
申請手続きのミスで交付を受けられなかったのは、地方創生の事業に活用する2024年度分の国庫補助金1780万円余りです。
この補助金は、観光や農林水産業での地方創生に関わる取り組みに対し、かかった費用の半分を国が交付するもので、県の説明によると、2025年3月に地域振興部から財政課に、事業にかかった費用を報告する際に、円単位で記載すべきところを誤って千円単位で記載したことにより、一部の事業の実績額を過少申告してしまったということです。
これにより本来受け取るべき「1784万5500円」の補助金が「1万7845円」となり、その差額である1782万7655円の交付を受け取ることができませんでした。
6月2日に決算整理の過程で国への過少申告に気づき、国に追加交付を依頼しましたが、「会計処理が終了していて対応できない」と回答を受けました。
これにより、本来国費で賄えるはずだった費用を県が負担することになりました。
県は、補助事業者や県民に謝罪した上で、ダブルチェックの徹底など再発防止に努めるとしています。