5日、大手コンビニで古古古米の販売がスタートしました。
当面は備蓄米の販売にスポットライトが当たっていますが、今後、この米の問題そのものが一体どう展開するのか気になります。
そんな中、備蓄米ではない米の価格も値下がりの動きが出てきているようです。
倉庫の扉を開けると中は空。
農家の男性:
がっくりきた。1年間作って取られたと分かったときは“コメ泥棒”にあった。
広島・熊野町に現れた米泥棒。
保管していた玄米、約250kgが盗まれました。
そんな中、コメを巡って5日に大きな動きが。
午前6時過ぎ、都内のローソンに主役が運び込まれました。
ローソンは5日朝、東京と大阪の合わせて10店舗で21年産の備蓄米“古古古米”を販売スタート。
価格は税込みで1kg389円。
5kgに換算すると1945円になります。
一番乗りの客:
(Q.今の気持ちは?)うれしい安くて。
“古古古米”を買った人:
ラッキー、すごくよかった。コメなかったので。
ファミリーマートでも東京と大阪それぞれ10店舗で税込み1kg388円の古古古米を販売しました。
都内の店舗には小泉農林水産相が来訪。
さらに、「6月10日くらいから銘柄米もキャンペーン張ってお求めやすい価格にしたい」と社長からサプライズも。
銘柄米の値引き販売も明らかにしました。
古古古米はセブン‐イレブンも17日から販売すると発表。
店頭に並ぶのは無洗米にした備蓄米。
税込み2kg775円で、東京・大阪・四国の店舗から順次スタートするということです。
そんな中、一部のブランド米を巡って気になる情報が…。
米の流通に詳しい専門家は、JAなどを通さず売り手と買い手が直接取引する「スポット取引」で異変が起きていると指摘します。
宇都宮大学 農学部・松平尚也助教:
スポット取引のコメの価格(60kg当たり)4万円台後半の異常な高騰が続いてきたが、備蓄米の放出が始まって今週に入り4万円台前半に急落している。
今週に入って起きているという数千円レベルの急落。
宇都宮大学 農学部・松平尚也助教:
(コメ価格の)全体でも1割下げたお米の銘柄が多い状況。
これが今後、全体の相場の下げ材料になる可能性があるというのです。
果たして指摘通り米の価格は落ち着くのでしょうか。