コメ不足の影響が長期化するなか、全農とやまが卸売り業者に売り渡すコメの販売が去年よりも前倒しで進んでいることがわかりました。

全農とやまは、5日開かれた富山県の会合で、去年産のコメの契約や販売の状況を報告しました。

全農とやまによりますと、主食うるち米の「契約」は、先月末時点で99.4%が完了し、ほぼ例年並みの進捗となった一方、卸業者などへの販売状況は63.2%で去年の同じ時期を5.8ポイント上回ったという事です。

販売が前の年の進捗を上回っている状況について全農とやまは「コメ不足で品薄状況となり、出荷が前倒しになっている」とみていますが、価格への影響は不透明だとしています。

会議ではこのほか、コメが黒く変色する原因となるカメムシ類が、県内で平年の6倍、過去最多を更新した去年の3倍多く確認されていることが報告され、あぜの草刈りを行うよう指導することが呼びかけられました。

富山テレビ
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