宮島の包ヶ浦自然公園の利活用をめぐり、廿日市市が住民説明会を開き、今後のスケジュール案を示しました。
宮島の東側包ヶ浦自然公園をめぐっては、廿日市市は当初、高級宿泊施設を誘致し、主に海外から富裕層を呼び込む構想を掲げましたが、反対する住民らの声を受けて高級宿泊施設に限らない、キャンプ場などにも対象を広げる案に修正しました。
6月議会に関連の補正予算案が提案されるのを前に、4日開かれた説明会では、参加者から公園の土地を民間に貸し出すことに不安の声が上がりました。
【参加者は】
「都合が悪くなって相手(民間事業者)が撤退したら、せっかく今まであったものさえ無茶苦茶になってしまうのではないか」
市は当初、今回の補正予算案に土地を活用する事業者の公募に向けた手続きを盛り込む予定でしたが、「丁寧に進める」として今年度の計上は見送りました。
【廿日市市・松本太郎市長】
「決して(計画推進)ありきではない。しっかり令和7年度で、地元関係者の皆さんの声をしっかり聞かせてもらい、準備期間をゆっくりととっているので、その中で濃縮した時間にしてきたい」