秋田市の6月市議会が4日開会し、スタジアムの新設と改修を比較するための経費などを盛り込んだ補正予算案が提出されました。沼谷市長は「5000人規模であればASPスタジアムの敷地内に収まる」との考えを示した一方で、様々な調査を踏まえて結論を出すとしました。

スタジアムは、秋田市が八橋運動公園の第2球技場と健康広場に新設する計画を進めていました。一方で、4月に就任した沼谷市長は、サッカーJ2ブラウブリッツ秋田のJ1ライセンスの交付に影響が出ない範囲で、ASPスタジアムの改修と新設を並行して検討を進めています。

沼谷市長にとって初の定例会となる6月市議会が4日開会し、スタジアム整備について沼谷市長は、5月にASPスタジアムの改修の可能性を精査するために庁内検討会を設置し、課題などを整理しているとした上で「これまでの検討作業で、面積的には5000人規模であればASPスタジアムの敷地内に収まるものと考えているが、Jリーグのスタジアム基準への適合や将来的な拡張性、周辺環境への影響などを精査する必要がある」と述べ、新設と改修を比較検討するための費用などを盛り込んだ補正予算案を提出しました。

市によりますと、ASPスタジアムの収容人数は4992人で、Jリーグの基準では観客席を全て屋根で覆い、1人用の席にすることなどが求められます。5000席を設ける場合、現在よりもスタジアムの面積は広がるものの、地下の埋設物に影響なく敷地内に収められる試算です。

ただ、メインスタンドの改修も必要で、市は2025年中に結論を出すとしています。

秋田テレビ
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