北海道内では、6月2日朝にかけて日高や北海道東部沖で地震が相次ぎここ20日間で、震度4の揺れが5回も発生している。
この連続する地震は、巨大地震への前触れなのだろうか…
北海道内では震度4を観測する地震が頻発
午前4時前、帯広市のお天気カメラが小刻みに揺れている。
6月2日朝、十勝沖を震源とするマグニチュード6.3の地震が発生し、十勝の浦幌町と大樹町で震度4、帯広市や釧路市などで震度3の揺れを観測した。

北海道内は、ここ数日、震度4を観測する地震が相次いでいて、5月31日には釧路沖を震源とした地震で、釧路市やえりも町で震度4。
26日は、十勝地方南部を震源とする地震で、浦河町で震度4を観測した。

千島海溝沿いでは今後30年以内にマグニチュード9クラスの地震が起きる確率が高い
道東沖の千島海溝沿いでは、今後30年以内にマグニチュード9クラスの地震が起きる確率が7~40%と予測されている。
北海道は、太平洋側沿岸に最大26.5メートルの巨大津波が押し寄せると発表していて、大津波による死者は道内で最大10万6千人と想定されている。

北海道内は、5月15日以降ここ20日間の間で、震度4を観測した地震が5回発生している。
その5回の震源が、巨大地震が想定されているエリアと同じか、近い所で発生。

巨大地震との関連について専門家は―
頻発する地震に専門家は―
「地震は時々(時期が)固まって起こるような場合もある。今回のように、半月ぐらいで震度4の地震がいくつか起こるということはごく自然にあってもおかしくないとみています」(北海道大学地震火山研究観測センターの高橋浩晃教授)

果たして今後懸念される巨大地震との関連はあるのだろうか?
「今回の地震が直接、巨大地震の引き金になるかどうかっていうのはなかなか難しく、よくわからないというところが正直なところ。ただ、巨大地震がいつ起こってもおかしくない状態がずっと続いているということは間違いない」
「地震が連発したということで驚かれているかなと思うんですけれども、慌てることなく、普段の地震の備え、津波への備え、これを再度確認していただければ」(高橋教授)

巨大地震への備えを
いつ巨大地震が起こってもおかしくないといわれる北海道内の太平洋側。
改めて、地震や津波への備えの確認が大切になりそうだ。

巨大地震への影響はどうなのか、専門家の見解を改めてまとめた。
・北海道東部は地震が多い地域で、震度4が続くことは自然にある
・巨大地震に影響するのか関連はわからない
警戒の目安は?
・マグニチュード7以上だと警戒
・気象庁や内閣府からも「北海道三陸沖後発地震注意情報」も出される
・ただ、地震の予知は不可能なので、日頃の備えが大切

地震への備えは大丈夫?
・防災バックなどの中に、水や食料常備薬は3日分以上入っているか
・携帯のトイレは用意しているか
・これからの時期、暑さ/衛生対策も必要(氷や保冷剤をためる・消毒液も必要)
・ガソリンは満タンに
・スマホもこまめに充電
災害はいつ起きてもおかしくない。改めて備えを見直す必要がある。
