静岡・浜松市で小学生2人を乗せた車が東名高速道路に転落した事故で、子供2人を放置したうえ逃げた運転手の男(47)をかくまっていた疑いで交際相手とみられる34歳の女が逮捕された。
事故を起こし、無免許運転などで逮捕された男だが、高速道路の路側帯に2人の小学生を放置して逃げたことは罪に問われるのだろうか。専門家は「保護責任者遺棄も警察は視野に入れて動くのではないか」と指摘する。
「そこにいろよ」と置き去りに…逃げた男をかくまった疑いで女を逮捕
無免許運転で東名高速道路に転落する事故を起こし、子供2人を放置したうえ逃げた男が逮捕された事件で3日、新たな動きがあった。

警察は事故後、男をかくまった疑いで押田矩子容疑者(34)を逮捕した。

捜査関係者によると、押田容疑者と、2日に無免許運転などの疑いで逮捕されている榑林亜樹也容疑者(47)は、交際関係にあったとみられている。
榑林容疑者の運転する車は道路脇の柵を突き破り、高速道路に転落した。

事故直後の車はフロント部分が激しく壊れ、後部座席にはチャイルドシートが見える。
この車には2人の小学生が乗っていた。

事故直後に撮影された写真を見ると、壊れた車のすぐ近くに2人の子供が並んで座っているのが分かる。
現場を目撃した男性は、榑林容疑者が子供たちをその場に置き去りにする様子を見たという。

目撃者:
高速道路からここまではい上がってきて、そのまま向こうに歩いて行った。子どもたちを置いて「そこにいろよ」と言って。携帯で電話して僕と二言くらい話して、ずっと向こうまで歩いて行って。
子供置いて逃げたことは罪に?「保護責任者遺棄も視野に…」
事故を起こし、無免許運転などで逮捕された榑林容疑者。
高速道路の路側帯に2人の小学生を放置して逃げたことは罪に問われるのだろうか。
橋下綜合法律事務所の松隈貴史弁護士はこう指摘する。

橋下綜合法律事務所 松隈貴史弁護士:
高速道路脇という非常に危険なところに置き去りにしているという形。道路交通法違反だけではなく、保護責任者遺棄も警察は視野に入れて動くのではないか。保護責任者遺棄だと、3カ月以上5年以下の拘禁刑という形になる。

警察は、榑林容疑者が押田容疑者の車を運転し、事故を起こした可能性もあるとみて調べている。
(「イット!」 6月3日放送より)