延岡市の読谷山洋司市長は、緊急の会見を開き、病気療養のため6月末で辞職すると表明しました。
読谷山市長は現在61歳、3月ごろから体調不良を感じ、検査したところ肺とすい臓に腫瘍が見つかったということです。
読谷山市長は、旧自治省の官僚で、岡山市副市長などを経て、2018年の延岡市長選挙で初当選しました。
これまでに子供の医療費助成の拡大などに取り組んだ一方、公約の空飛ぶクルマの事業や地域新電力会社の設立は道半ばとなっています。
来年2月5日までの2期目の任期を残し、辞職することについては次のように述べました。
(延岡市・読谷山洋司市長)
「まだすべての公約を実現できていない。そのことを考えますと、大変申し訳なく考えているところであり、私自身、大変無念でありますけれども、このような健康状態では政治家としての責務を果たすことが難しい訳ですので、政治家としても6月末日を持って引退をいたします」
読谷山市長の突然の辞職について市民は…
(市民)
「ちょっとびっくりしてます、その話聞いて。いいことも悪いこともニュースになっていたので、いろいろされている方なのかなという認識はあったんですけど、体をいたわってほしいですね」
(市民)
「読谷山さんは責任感の強い方ではなかったかと思います。ちょっと寂しいですね」
(市民)
「(読谷山市政は)よかったんじゃないでしょうか。自分としては治していただいて、また延岡市政に戻ってきていただきたいなと思います」
(市民)
「体調を回復することを願って、次の市長がどうなるのかがまた心配ですけど、延岡市がよくなればいいなと思ってます」
読谷山市長は2日、市議会議長に退職届を提出していて、辞職に伴う市長選挙は、あすから50日以内に行われます。
また読谷山市長を巡っては、職員に対する不適切発言などを市議会の百条委員会が調査していますが、辞職を受け、百条委員会は休止するということです。