伝承野菜について学ぶ授業が真室川町の小学校で始まった。栽培から収穫するまでを体験する授業で子どもたちが植えたのは、一子相伝のサトイモ「甚五右ヱ門芋」。

2日、伝承野菜の学びをスタートさせたのは、真室川あさひ小学校の5年生9人。

真室川町は伝承野菜の宝庫。
中でも、ぬめりが強くやわらかい食感が特徴の甚五右ヱ門芋は400年以上の歴史があるとされ、真室川あさひ小学校の子どもたちは栽培から収穫までの一連の学習を通して、地元に伝わる貴重な野菜の理解を深めている。

(甚五右ヱ門芋の伝承者・佐藤春樹さん)
「芽は硬いので折れたりしない」

先生は、甚五右ヱ門芋の唯一の伝承者・佐藤春樹さん。

(甚五右ヱ門芋の伝承者・佐藤春樹さん)
「浅いと大きく育たないので、なるべく深く植えてください。そこを守れば秋にいっぱい穫れる」

子どもたちは整えた畝に穴をあけ、種芋を植えつける一連の作業を学んだ。

(児童)
「ポイントはなるべく深く掘って、種芋を横にして植える」

植えたのは30株。農作業の苦労を知るのも勉強だ。

(児童)
「固っ! 大変だけど楽しい」
「大変さや『みんなにおいしく食べてほしい』という農家の気持ちがわかった気がする」

毎日の水やりや草むしりなど、作業は秋まで続く。

(甚五右ヱ門芋の伝承者・佐藤春樹さん)
「いろいろ苦労はあると思うが、育てることの喜び、これから先も残していきたい野菜なんだということをみんなに知ってほしい」

収獲は10月。
子どもたちはその後も、栄養価を学ぶ調理実習などの取り組みを通して学びを深める予定。

さくらんぼテレビ
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